私のデイサービスではパート職員が躍動しています。
どういうことかというとうちのパート職員はおやつの発注を行ったり、知り合いのケアマネジャーの元を訪れて営業してきたりと、正社員がやるような仕事を率先して行ってくれています。
うちのパートさんは自分で考えて仕事を探し出し、それをクリアにすることができるのです。
介護業界で働いている職員の大半はパート職員です。パート職員の大半は介護経験の長いベテランスタッフです。
このパート職員たちを現場の業務だけにとどまらせて置くのはもったいないです。
優秀な職員にはどんどんの新しい業務を振っていって、業務の幅を広げて行きましょう。
縄張り意識をなくす
私のデイサービスでも最初からパート職員が伸び伸びやっていたわけではありません。
最初はパート同士の業務の縄張り意識が強く、大変な時期がありました。
私が最初に管理者としてデイサービスの立て直しを命じられた時、パート職員たちは入浴担当の職員とフロア担当の職員が明確に分けられていました。
ある日、入浴担当からフロア担当がご利用者様のトイレ誘導をちゃんとやってくれないので、なんとかしてほしいと言われました。
私はフロア担当にそのことを話すと、それはフロアを盛り上げるためのレクを行っていたためだし、そういう時間くらいは入浴担当がトイレ誘導もやってくれてもいいのではないかということでした。
それに対して入浴担当は、トイレ誘導はフロア担当の仕事で私達の仕事ではないと拒否しました。
こういった職員間の縄張り意識や協力意識の欠如に苦労されている経営者は沢山いらっしゃることでしょう。
縄張り意識は職員の成長の妨げになりますし、職員間の軋轢を生む最悪の考え方です。
もし縄張りを意識しているような職員がいたらすぐさま諭して考えを変えなければなりません。
また、月に一回は他の業務担当の仕事をやらせて見るのも効果的です。
縄張りは横だけじゃない
縄張りを解くのはパート間だけでは十分ではありません。
正社員がやっていることもパートがやれるのであればどんどん任せて行きましょう。
正社員がやらなければならないことなんてほとんどありません。
得意なことややれることはどんどん任せて行きましょう。
先程も言いましたが、私のデイサービスでは月間報告書の作成やおやつの発注から請求書の作成までパート職員が行っています。
これからも垣根をもうけず、どんどん業務を任せて行くつもりです。
責任を与えるなら権限も与える
業務と責任だけが増え続けてしまっては職員も負担に感じてしまうでしょう。
責任に伴って権限(予算)を与える必要があります。
おやつ担当者には月の予算を与えて、それ以内で収められるのであれば、たまには単価の高いおやつを買うことを許しています。
この間のバレンタインデーにはGODIVAのチョコをお出ししました。
また、パソコンでの作業が得意な職員には専用の高性能ノートパソコンを用意して、プライベートでも利用することを許可しています。
家でパソコンを使っているうちにデイサービスのパンフレットをより良いものにしたいと思っていじったり、ホームページの修正などを行ってくれているそうです。これなら会社の職員もWin-Winになります。
パート職員は権限や責任を与えようとすると最初は激しく拒否反応を示すことが多いです。
そこで怯んではいけません。まずは職員に仕事を振っていくことが当たり前のような環境を作り上げていきましょう。
改めて断言しますが、パートが躍動するデイサービスは必ず成功します。