開業・設備

【消防関連/用途変更】物件選びのポイントは100㎡以下と延床300㎡以下

投稿日:2017年8月6日 更新日:

デイサービスで使う広さが『100㎡以下』建物全体の延床面積が『300㎡以下』

小規模のデイサービスの開業を何度か経験した方であればこの意味がわかっているでしょう。
私がデイサービスの新規物件を探す際はこの条件を絶対条件に設定しています。

デイサービスで使う面積が100㎡以下

100㎡以上になってしまうと用途変更が必要になってまうのです。
デイサービスの営業を行う場合、建物の用途が「医療福祉施設」である必要があります。
もしそれ以外の用途として登録されている場合、用途変更が必要になるのですが、100㎡以下であれば用途変更のための確認申請という工程が必要なくなるのです。

100㎡以上でも元から用途が医療福祉施設であれば問題ありません。
用途変更には検査済証や建築確認済証などが必要になり、書類がない場合は数百万円単位で費用が掛かる可能性があります。

延床面積300㎡以下

こちらは消防に係る規定で、延床面積が300㎡以上だと自動火災報知設備の設置が必要になってきます。
自動火災報知設備は各階に報知器の設置が必要になります。
私が設置した際は3階建ての設備で150万円の費用がかかりました。
階数が増えればさらに費用がかかってくる可能性があります。

正直上記の2つともをクリアする物件を探すのはとても困難です。
しかし、開業前ですから、数百万円の出費はぜひとも避けなければなりません。経営を圧迫してしまいますから。
物件探しは大変ですが頑張って探してください。

その他の消防に関連する法令等

耐火建築物 :消防法の規定により、耐火建築物や準耐火建築物、それに準ずる構造物であることが必要。
誘導灯・消火器 :既設は再利用でOK、不足の場合は新設が必要です。
出入口 :2ヶ所が望ましいです。(火災時の避難経路確保のため)
自動火災報知設備 :建物延べ面積が300㎡以上で必要となります。
防火管理者 :建物全体の収容人員が30人以上の場合、選任が必要になります。

 

【その他の開業に関する記事はこちら】

開業・設備IT

お仕事の依頼はこちらまで

-開業・設備

執筆者:


  1. […] 今になってみれば物件選びのコツがわかっていますが、その当時は広さと家賃のみを条件として闇雲に不動産の内覧を行っていました。 気に入った物件でも後から火災報知設備の設置が必要だとわかり断念したり、床を掘ることが出来ないことがわかって断念したりと無駄な時間を過ごしてしまいました。 […]

comment

メールアドレスが公開されることはありません。

関連記事

【デイサービスのキッチン周り】便利グッツ

キッチン周りの設備について書いていきます。 私のデイサービスは昼ごはんを出していませんので大掛かりなキッチンはありませんが、それぞれの設備はこだわって選びましたのでそれらを紹介していきます。 目次1 …

【指定申請】1日でも遅れたら1ヶ月の無駄!!

デイサービスを開業する場合、定員19人以上の通所介護の場合都道府県に、18人以下の地域密着型通所介護の場合は市区に届け出を出します。 基本的に開業予定の2ヶ月前の月末までに提出する必要があります。 地 …

開業費用

【デイサービス開業】費用はいくらかかるのか?

デイサービスの開業にいくらくらいかかりますか? 私がデイサービスを経営していると言うと、よく聞かれる質問です。 開業を考えている方でしたら特の興味のある疑問だと思います。 特に他業種にいらっしゃる経営 …

ネット通販

【ネット通販】デイサービスの消耗品は全て揃う!

nasilzang 事業所で使う消耗品や備品の購入は意外と手間のかかる作業です。 食材や飲料水、清掃用の洗剤やシャンプーや石鹸、おむつなどなどあげていけばきりがありません。 全て職員が買いに行ってたの …

【入浴デイサービスの可能性】共生型介護へのチャレンジ

実は昨年、障害者福祉サービスの生活介護の指定を受けていましたので、その件について書いていきます。 指定を受ける直前にわかったのですが、共生型サービスの指定を受けたのは東京23区では初であったそうです。 …

Introduction

執筆者の紹介とブログの使い方はこちら Introduction

坂元ゆうき目黒区の介護のため始動!!
坂元ゆうき

フランチャイズ

フランチャイズ加盟店大募集!! フランチャイズ加盟店募集

虎の巻リンク

デイサービス経営がこの3冊に!! デイサービス虎の巻

虎の巻新作

日本政策金融公庫融資マニュアル デイサービス虎の巻

メールマガジン登録

広告

儲かるデイサービスの作り方出版!!

はつねリンク

短時間入浴のデイサービス!! 日帰り温泉型デイサービスはつね

よく読まれている記事

よく読まれている記事ランキング

メディア掲載事例