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【デイサービスでのターミナルケア】受け入れるための諸注意や対応方法

投稿日:2018年1月17日 更新日:

デイサービスに勤めるようになって7年弱、ターミナル対応のご利用者様も10名程度お受けしてきました。
余命わずかになってしまった人へ行うケアを、ターミナルケア(終末期医療、終末期看護)と言います。
無理な延命を行わず、身体的にも精神的にも苦痛を伴わないように看護や介護をし、ご本人らしく人生の最期を生きる為に行われるものです。
その中でデイサービスをご利用していただける方はご自宅で最後を迎えたいが、入浴や食事の介助が必要であったり、ご家族がいない間の急変に備えての利用が多いです

どの方もそう長くないうちに亡くなったりADLが著しく低下されたりするのを見ることになるので、デイサービスとしてはあまり受け入れたくないとお考えの施設もあるかもしれません。

しかし、ご家族やご本人、ケアマネジャーに必要だと選ばれるわけですから、私としてはデイサービスに極力受け入れてもらいたいと思っています。ですから今回はターミナル対応のご利用者様の受け入れについて注意すべき点などを述べさせていただきますので、何かの参考にしていただければ幸いです。

ちなみに『日帰り温泉型デイサービスはつね』ではターミナル対応のご利用者様を極力受け入れるようにしています。

ご利用に当たって必要な情報

病状について

ターミナルのご利用者様をお受けする場合、当然のことですが、持病や既往歴について知っておかなければなりません。
ターミナルケアで特に多い病気は癌やパーキンソン病、ALS(筋萎縮性側索硬化症)筋ジストロフィーなどです。
同じ病気でも様々症状が出たり、対応が異なることもありますので、できれば主治医の意見書等をもらってデイサービスでのサービスにおける注意点などを確認しておきましょう。

また、急変時に使用する薬などについても確認しておきましょう。

ご家族の対応

ターミナルケアを決断された場合ご本人だけでなくご家族にも負担がかかっている事が多いです。
介護疲れや配偶者が亡くなっていくのを黙ってみていなければならないことへのもどかしさなど様々なストレスを抱えているはずです。
家族の介護負担軽減はデイサービス利用の一つの目的ですから家族関係や悩みなどを把握しておくことも重要です。
また、下手をしてしまうと怒りの矛先がデイサービスに向いてしまうようなこともありますので、ご家族とコミュニケーションをとっておくことも大切です。

告知済みか否か

ご本人がご自身の病状についてご存知かどうかも重要な情報です。
全てを知った上で余命を過ごされるのか、知らないでいらっしゃるのか。
もし知らされてなくても薄々感づいている場合も多々あります。
そういった情報も職員間で共有し、間違っても知らないでいる方にターミナルであることを通知してしまうようなことは避けなければなりません。

状態の変化に対して

ターミナル対応のご利用者様の状態は急変します。入浴や食事、機能訓練などを行う際はバイタルのチェックを他の方以上に行わなければなりません。
もし急変した際には応急処置方法や薬の摂取、緊急連絡先の優先度をはっきりと決めておきましょう。
できたら緊急時対応マニュアルに個人別の対応表などを作っておけば職員も安心して対応できることでしょう。

ADLやIADLに関してもどんどん低下していく事が多いです。また、その日その日で状態の上下が激しい特徴もあります。
送迎の際などにご家族からその日の状態などを聞いておきましょう。
逆にご利用者様のご家族のためにもご利用中の様子をよく観察して情報を提供しなければなりません。

 

ターミナルの方との対話について

ターミナル対応の方とのコミュニケーションについては慣れていてもとてもむずかしいところがあります。
多くの方がうつ病などの精神不安を抱えており、感情の起伏が激しかったりするからです。

いかに書く内容は私が経験してきたことの基づく対応方法で必ずしもどなたにでも通じることではないかもしれません。ただ、私はこういった方法でご利用者様とうまくコミュニケーションを取ってきましたので参考程度に聞いてください。

特にターミナルの方で全てを知っている方はご家族に迷惑をかけながら生きている事を自覚しており「早く死にたい」「これ以上迷惑をかけたくない」などのネガティブな発言をされることが多々あります。
そういった発言は周りの職員やご利用者様にとってはとっても重く感じてしまうもので、周りの空気が一変してしまいます。

こういった発言があったときに私は「お子さんの面倒散々見てきたんでしょ、どうせなら迷惑かけ倒して死ななきゃ」とか「さぼってたら死ねないよ。日々の生活をめいいっぱい生きていけばそのうち疲れて死ねるさ」などと『死』という言葉をあえて使った上で明るく笑い飛ばせるような声掛けを心がけています。

ご本人は「死にたい」という言葉を気軽に使われます。
それは自身の不幸な状況に共感してくれというサインではないことが多いです。
一緒に悲しい思いをしてあげても家族でもなければ本人でもないので限度があります。
それに周りからかわいそう、かわいそうと同情されすぎていてもう飽き飽きしているのではないかとも思います。
であれば、不幸な自分の自虐ネタだと受け取って、どんどん突っ込んであげてください。同情されるよ笑い飛ばすほうが何倍もご本人のためになるのではないかと思います。

死が近づいているのは変わりありません。
デイサービスの職員が死に寄り添うことなんて出来ません。
日々の暮らしが少しでも充実するように精一杯サービスを提供して、楽しいお話をたくさんしてあげることがデイサービスのやるべきことだと思います。

 

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