基本業務

【デイサービスの送迎】業務マニュアル

投稿日:2017年8月5日 更新日:

送迎業務

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送迎業務はご利用者様をご自宅から安全に効率的に事業所まで送迎する業務をいいます。
当然、その安全性と効率性を担保するための準備作業も業務の一つに数えられます。

送迎ルートの確認から、送迎後の車のチェックなど多くの業務がありますので、しっかりとマニュアルを作成しておく必要があります。

下記に送迎業務の基本的流れを記載しておきますので、送迎業務のマニュアル作成の一端になれば幸いです。

送迎ルートの確認

朝出勤したらその日の送迎表を確認して、お休みや追加利用のご利用者がいないか確認します。
また、送迎時に必要なご家族への報告や確認事項がないかも確認しましょう。

送迎に行く利用者が決まったらルートと到着時間の確認を行います。
お休みが出て早めにお迎えができる場合などは電話をしてその旨を伝えましょう。

送迎ルートが確定したら出発時に必要な持ち物の確認を行います。
私の事業所では送迎専用の携帯電話とヘッドセット、免許、多少の現金を持たせています。

送迎車の確認と出発

送迎車に乗る際は周りや車の下の確認を行います。
私も先週の送迎の際に送迎車の下に猫が潜んでいて轢きかけました。

座席やミラーを自分の位置に直してシートベルトをつけます。
この間にガソリンの量やウィンカーが正常に作動するかも確認しておきましょう。

エンジンを掛けカーナビへの入力が必要なら入力します。
ミラーで左右を確認し目視でも確認したあと右ウィンカーを出して発車します。

朝の送迎出発時は同時に何台も出発が続きますから周りの車に特に気をつけてください。

教習で教えている手順を改めて調べてマニュアルを作成しましたが、結構忘れていることが多かったのを思い出します。

運転中の注意

運転は第一に安全、第二に安全、第三も安全でその次に時間を意識するくらい安全を重視します。

法定速度を守るのはもちろん、一時停止、信号の黄色時の停車、踏切の左右確認などなど注意して運転します。
また、カーナビに集中しすぎないことにも注意します。

ご利用者様が乗っている時は段差のある道や急カーブなどを通る際は声をかけるようにしましょう。

送迎中、工事や事故があったらLINEなどで送迎担当者と共有します。
ご利用者様宅の到着が10分以上遅れそうな場合は事業所に連絡し、ご家族に連絡してもらいます。

ご自宅到着

ご自宅についたら車のエンジンを切って迎えに行きます。
ご利用者様を残していくことになりますのでチャイルドロックのある車は作動させておきましょう。

インターフォンを押して呼び出します。
利用者が出てきたらご家族に当日の健康状態や最近変わったことはなかったか聞き出します。
荷物の忘れ物がないかもチェックしましょう。

確認できたらご利用者を車に安全に案内します。
玄関からの立ち上がりや上がり框、庭の凸凹道などに注意しましょう。

ご利用者が座席に乗る時は特に注意します。
手すりの位置を教え、ゆっくりと腰掛けるように指示しましょう。

座席が高かったり、滑りやすかったりするので注意します。乗られたらシートベルトをしめます。
体の小さい利用者で首にかかってしまう場合は脇の下を通して締めたり、背中側に回します。
麻痺のある方を載せる場合は右麻痺なのか左麻痺なのかで乗せる場所を変えます。麻痺のない手が車側になる方が乗り降りがスムーズになることが多いです。

不在の場合

ご利用者様の中には認知症を患っている方もいらっしゃいますし、
お迎えに行ったもののご利用者様ががいらっしゃらない場合もあります。

もしご利用者様が出てこなかった場合はまず電話をかけます。
それでも出ない場合は、裏庭などに回って声をかけます。

特に独居の方の場合は裏庭などに回って大声で声をかけます。さらにそれでも出ない場合は事業所に連絡をしてその旨を伝えてから次の送迎に向かいます。

事業所到着

デイサービスについたらご利用者様をデイサービス内に誘導していきます。
車に乗っているご利用者様が多数いる場合は他の職員を呼んでから対応します。
車を降りる際はご利用者様一人に必ず職員が一人ついて降ろしていきます。
送迎担当者は全てのご利用者様が降り終わってから、荷物やご利用者様が車内に残っていないか確認を行います。

就業時の確認

送迎が終わった後は次の日の送迎担当者が車を使いやすいようにちゃんとした駐車場に停め、下記のチェックを行います。

ガソリンのチェック
エンプティランプが点滅している場合はガソリンを入れに行きます。

携帯電話やヘッドセットの充電
携帯電話やヘッドセットの充電をセットします。

翌日の送迎表のチェック
翌日の送迎表を印刷してすでにお休みや追加利用の連絡が来ている場合は送迎表に付け足します。時間変更の連絡が必要な場合はご利用者様に電話で伝えます。

福祉車両の使い方

福祉車両を使っている場合は使い方の研修を入念に行いましょう。
電動スロープや特殊な装置を使う場合は故障などが起こった際のマニュアルも作成しておきましょう。

(※18年5月20日追記:メールマガジンに登録頂きますと、「そのまま使える」デイサービス・デイケアの送迎業務マニュアルをプレゼントしています。お申込みはこちらから)

 

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執筆者:


  1. 木下 滋 より:

    すみませんが、一つ質問があります。要支援の方が、自家用車でデイケアに来たいと言われていましたが、ケアマネさんは、要支援の方は、送迎減産が出来なく、送迎は必ず行わなければいけないと言われました。デイケアから遠い住所であり、送迎は出来ない範囲でありますが、どのようにしたら良いでしょう?

  2. 坂元 悠紀 より:

    ご質問ありがとうございます。
    減算がないから必ず送迎をしなければいけないというわけではありません。
    しかし、できるだけ角の立たないようにケアマネに納得してもらう必要があります。
    運営規定の地域外であれば、それを理由に自己来所をお願いしたいと伝えるか、利用者(家族)がドライブが好きだから自ら来たいと主張している、などと言ってみてはいかがでしょうか。

  3. 渡辺昌広 より:

    体の小さい利用者で首にかかってしまう場合は脇の下を通して締めたり、背中側に回します。
    →シートベルトの装着方法が適格でないと違反として扱われることはありませんか。

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