基本業務

【デイサービスの入浴業務】時短効率化術

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入浴を売りにしたデイサービス『日帰り温泉型デイサービスはつね』を初めてはや8年、入浴介助を行った延べ人数は2万人を超えました。

多くの利用者に満足していただけるように、迅速かつ丁寧に入浴介助するために各々の職員が常に考え続け、それを共有してきたため、今では入浴介助に関しては大きな自信を持っています。

そんな我々のノウハウのおすそ分けということで、入浴担当職員に入浴業務の効率化術について聞いてきました。

浴槽編

入浴特化型デイサービスを始めるにあたってどの浴槽を使うかについては多くの時間をかけて研究しました。

小規模、短時間型デイサービスであれば機械式浴槽と一般浴槽を兼ねた浴槽を導入しなければオペレーションが回らないと言う結論に達しました。

これは大正解でした。
昔私が雇われ管理者を行っていたデイサービスでは車の洗車のような機会に入れられてミストを浴びるタイプの特殊浴槽を使っていました。

これだと介護度の高い方は良いのですが、一般浴に入ることのできる利用者は拒否されてしまうことがありました。

この拒否が出てしまうととてつもない時間のロスにつながってしまいます。
しかし、考えてみれば物々しい特殊浴槽に比較的お元気な方が入らされるわけですから、それは失礼に当たるはずです。

さて、我々が現在信頼をおいて使っている浴槽がOG技研のテヌートです。

 

お湯に関する時短術

お湯の管理は入浴介助のスケジュールに大きな影響を与えます。
”お湯を制すればデイの入浴を制す”です。

給湯器の仕組み

ほとんどのデイサービスで給湯器を使ってお湯を沸かしているのではないでしょうか。
この給湯器に関しても知らないと業務の無駄につながる知識があります。

給湯器は室外に設置し、ガスを燃やす熱によってお湯を沸騰させます。沸騰したお湯は給水管を通って浴場に流されます。

この給湯器からの給水管の長さが最初のポイントです。
給水管の長さがながければ長いほど温められたお湯の到達が遅くなります。

お湯の出し始めは冷たい水が出てくるのはこれが理由です。給水管に残っている水を全て出しいる必要があるためお湯が出てくるのが遅れるのです。

お湯が出るのが遅いデイサービスで働いている方は給湯器がどこについているか管理者に聞いてみてください。
かなり遠くにあるはずです。

シャワーのお湯がすぐに出てくればそれだけ介助が早く始められます。

また、給湯器のリモコンの温度設定は給湯器内で作られるお湯の温度とリンクします。

つまりリモコンで50度に設定していても給湯器から給水管を通る間に冷やされてしまうので50度以下のお湯になってしまうのです。

これも給湯器から浴室までの距離が遠ければ遠いほど冷やされることになります。

お湯の温度は41度まで

我々は開業当初、利用者に好きなお湯の温度を聞いていたことがあります。この指定の温度にするのにお湯を継ぎ足したり、水で薄めたりと多くの時間と水道代を費やしていました。

高齢者は高い温度の入浴を望むことが多く、中には45度まで温度を上げてほしいという要望もありました。

これを基本的に40度から41度を適正温度として、基本この間の温度以外の入浴は行わないことにしました。

これによってだいぶ時間を短縮することができたと同時に安全性もましています。

当然、反発もありましたが、健康上の問題点と科学的な根拠を示したうえで説明することで理解してもらいました。

日本生活習慣病予防学会の注意喚起ページはこちら

入浴準備編

入浴準備もたくさんの効率化ポイントがあります。
特に入浴は

 

洗身洗髪編

浴槽につかっている時間というものは意外と管理がしやすいものです。
コントロールが難しいのは浴槽に入るまでの時間なのです。
洗い方にこだわりのある方、2度洗いを望む方様々な困難に立ち向かってきました。

洗髪と洗顔は一緒に

洗髪と洗顔は一緒に行うことができます。まずはご自身でシャンプーをしていただき、手を洗った後に洗顔を開始してもらいます。

利用者が洗顔している間に手の届いていない部分の洗髪を介護者が行います。

あとは一気に流してしまえば洗髪と洗顔を一気に行うことができます。

スポンジやボディソープは泡立ちが大事

スポンジやタオルを使って洗身を行うわけですが、泡立ちが遅くなるとその分時間がかかります。

ボディソープも泡立ちがよく、ワンプッシュで適量が出てく量なボトルであると便利です。

ある利用者は自分で持ってきた固定石鹸を使ってこれまた泡立ちの悪そうなタオルを使って洗身される方がいらっしゃいました。その方は泡立てるだけで3分くらいは費やしていたでしょう。

それを施設のタオルとボディソープを使うことで一瞬で洗身を開始できるようになりました。

2度洗いの注意

ご利用者様で同じ箇所を2度洗われる方がいませんか。そういった方は一定数存在し、入浴介助を遅らせます。

理由は2つ

  1. きれい好きや潔癖症で清潔にしたい
  2. 洗ったことを忘れてしまっている

各々解決方法があります。まずは清潔にしたいため2度洗う方ですが、こういった方は確信的に行っているので硬いタオルを使わせる。

次に洗ったことを忘れてしまう方には洗身を行っている間、洗っている部位を上から下に行わせる癖をつけてください。そして洗っている部位を声に出して上げてください。

『腕の次は胸行きますよ。脇も忘れないでくだしね。その次は太ももを洗ってくださいね』などというようにです。

着脱編

着替えも工夫次第で大きな時短を行うことができます。
狭い空間内で効率的に着替えを終わらせるために多くの工夫が行われています。

伸びやすい服装の推奨

洋服の着脱で最も時間がかかるのが袖を通したり、ボタンを付けたり外したりと最後の細かい作業です。

これを解消するために最初、ジャージなど伸び縮みのしやすい洋服を着るように勧めていました。

しかし、なかなか全体には浸透していきませんでした。これを変えたのが施設でジャージを買ってあげることです。

着脱のしやすいジャージを近くのスーパーで選んできて、実費で売ったのです。
上下で2,000円程度のものを用意したところ多くの方に購入していただくことができました。

ただし、介護業界の教えで、『洋服を選ぶ楽しみを与える』というものがあります。
私自身も洋服を選ぶことの楽しみにしていますので、これを奪うわけには行きません。

ですから最近では、ジャージでもかっこいいモデルを選んだり、カタログから選べる通販を勧めたりしています。

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