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【リハビリ特化型/機能訓練型デイサービス】のこれから

投稿日:2020年2月26日 更新日:

ボッチャ日本代表のみなさん パラサポWEBより

リハビリ特化型デイサービスが大きな競争にさらされているという記事を書いたのが3年前です。
以前の記事はこちら

その後デイサービスの開業数の勢いはだいぶ鈍化しており、予想通りの結果となっています。

もちろんデイサービス自体が飽和してきたことによる所も多いでしょうが、フランチャイズのセミナーの集まり具合を聞いても一時の勢いはないようです。
大手のリハビリ特化型デイサービス本部の中には中国に将来性を見越して、日本以上に力を入れ始めているなんていう話も聞こえています。

さて、今回はリハビリ特化型デイサービスに対して
勝手に渡しがどのようにしたら経営を安定化させることができるかについて考えてみました。

理学療法士・作業療法士・言語聴覚士の採用

リハビリ特化型デイサービスと謳っていても実は殆どのデイサービスがセラピストと言われるリハビリのスペシャリストを雇っていません。
セラピストと呼べる資格者は基本的に理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)ですが、依然医療業界に就職される方が多いです。

給与も他の職種と比べて高額となり、小規模のデイサービスが採用採用することが難しいのです。

そのため柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師、鍼灸師などが機能訓練指導員として勤務されています。
私は柔道整復師やあん摩マッサージ指圧師の方々のリハビリの能力が乏しいと言っているわけではありません。
実際にセラピストよりも知識も経験も豊富な柔道整復師もあん摩マッサージ指圧師もたくさんいます。

しかし、ケアマネや家族、主治医からするとセラピストであるかどうかを気にする方が多いのも無視はできません。
ケアマネからも理学療法士がいるデイサービスと言うだけで一目置かれるのが今の現状です。

マシンの充実

これは先日の記事でも書きましたが、多くのリハビリ特化型デイサービスは油圧式の筋トレマシンを使っています。
しかもだいたい固定化された6種類のマシンを使っています。

これでは競争力は生まれません。
筋トレマシンもどんどん進化していますし、各メーカーも高齢化に敏感に反応しており医療用のマシンもたくさん出てきています。

そういった新しいマシンを導入することだけで他のリハビリ特化型デイサービスと違いを作ることができることができるでしょう。
また、有酸素系マシンについても高齢者にも使えるものが出てきています。

他にも麻痺がある方用の可動域を上げるマシンや歩行補助を行う携帯用のマシンなども開発されています。
そういったものが効果的であることもありますが、宣伝効果としても期待できるので調べて見るのもいいかもしれません。

スポーツリハビリの導入

高齢者であっても運動に楽しみが見いだせればやる気もアップするはずです。
運動に意味を見出すことができるスポーツの要素がぴったりだと思います。

自分化している運動に意味があり、何かと競争しているという感覚は認知機能への刺激も期待できます。
しかもそれが技術的な進化を感じられるようなものであれば、利用の回数も自然に増えるのではないかと思います。

スポーツリハビリのメリット

  • 運動に意味をもたせ楽しみが生まれる
  • 技術の習得が楽しくなれば利用回数が増える
  • 競争が生まれ脳が刺激される

はい、このリハビリにスポーツの導入の難しいところはわかっています。

スポーツリハビリ導入の難しさ

  • 要介護者ができるスポーツがない
  • 怪我の心配がある
  • スポーツをする場所がない

この辺のデメリットを解決するために私が目をつけたのが、パラスポーツです。

2020年の東京五輪で多く報道されているのでどのようなバラスポーツがあるか知っている方も多いのではないでしょうか。
パラスポーツは身体障害だけではなく知的障害用のスポーツも用意されています。

その中で私が注目したのがボッチャです。

このスポーツは脳性麻痺などの方でもできるようにルールが作られているのでどのような要介護者でも試技が可能です。
屋内で試技が可能ですし、少し広いスペースが必要になりますが、テーブルなどを片付ければ可能でしょう。

当然職員にルールを把握させたり多少なりとも道具が必要になりるのでかんたんなことではありません。

要介護者もスポーツを楽しめる施設はこれからの介護のポイントとなるかもしれません。
スマホやVR、ロボットの技術が発展していけば要介護者もエンターテイメントを楽しめる時代が来るはずです。
これを機能訓練に生かさない手はありません。

以上、私が勝手に考えるリハビリ特化型デイサービスの競争力の付け方でした。

 

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