ヒヤリハット報告書を書くのに抵抗がある方は多いでしょう。
ヒヤリハットを起こした際は気も動転しますし、管理者や周りの同僚からの目も気になってしまいます。
そんな精神状態の中で自分の行動の振り返りや対策を行うのですから。
また、こういった報告書がたくさんある事業所は経営者にとってもいい気分はしないはずです。
その為管理者がヒヤリハット報告を止めてしまうことすらあります。
ヒヤリハット報告書はとても有益な情報です。
デイサービスを運営していく中で過去の事例がどこに注意して介助していけばいいのかを教えてくれるのです。
こんな有効な情報は他にないはずです。
しかし、殆どの事業所ではヒヤリハット報告書はさほど積み上がっていないでしょう。
ヒヤリハット報告書が書きにくい理由
- 書式が仰々しくて書くことが多すぎる
- 報告書は管理者や本社にまで回るため、査定に関わってしまう
- ヒヤリハット報告は役所やケアマネへの報告が必要になってしまう
報告者だけではなく、管理者も書かせたくないという誘引が働いてしまうのです。
これは本末転倒な結果を生んでいます。
また、ヒヤリハット報告書のファイルが職員の目に届くところにないことが多いです。仰々しいファイルに収められて倉庫に保管されていては意味がありません。
私は他とは少々違った報告書の作成ルールを運用することによって多くのヒヤリハット事故報告書の提出を実現させています。
ヒヤリハット報告書が書きやすくなるルール
- 報告書の名前は「利用者注意喚起表」に変える
- 報告書は紙ではなく、共有のメモアプリに作成(メモアプリに関してはこちらを確認→)
- 報告の内容は利用者名、事象、対策のみ
こういったスタイルにすることで職員は気軽(といっては語弊がありますが)にヒヤリハットを報告できるのです。
この形式にしてからヒヤリハットの報告が10倍以上になりました。
しかも、その報告は各自スマホから確認ができますので、情報の共有も飛躍的に広がっています。
ヒヤリハットの報告は同じ過ちを犯さないための情報共有が一番の目的です。
事業所のノウハウだと思って、簡潔、見やすい、共有を意識して沢山作成していきましょう。
【管理・営業業務の記事はこちら】
コメント失礼致します。
利用者注意喚起表とした場合、
市への報告等はしないのですか??
内容次第で事故報告書として改めて書いていただいたりするのでしょうか。