皆様のデイサービスは残業が常態化していませんか?
私が見てきたデイサービスの殆どが残業が状態化しており、経営者を悩ませる原因となっていました。
残業代は通常の業務に支払う給与よりも1.25倍の金額を支払わなければなりませんので、人件費の大きな負担となります。
もし、職員のサービス残業で成り立っているのであれば職員の不満は確実にたまっており、何かのきっかけで辞めてしまうかもしれません。
昨今の人不足の介護業界で職員を手放すことは得策で張りません。
いずれにしろ残業が常態化することは何一つ良いことがありません。今回は私のデイサービスで残業を減らしてきた方法と考え方について述べていきたいと思います。
デイサービスに残業は必要ない
私は基本的にデイサービスの仕事は、経営者を除いて全て営業時間内に終わる(べき)ものだと思っています。
デイサービスは施設系サービスと違い、営業時間(たいてい8時~18時)が決まっているからです。
もちろん人手が過度に足りていなかったり、臨時の仕事が入ってしまった場合は難しいでしょうが、定常的な業務をこなすだけで残業が発生しているのであればそれは無駄な動きが多かったり、必要のないところにリソースが割かれていると考えたほうがいいでしょう。
その場合は業務を見直し、無駄やなくせる業務がないかを見直さなければなりません。
無駄な業務の削減についてはこちらを参考にしてみてください。
このことは職員に意識させ続けるようにしなければなりませんし、経営者自身も意識する必要があります。
残業を減らすための意思
残業を減らすことは意外と労力のいる作業です。
残業は必要だから行われているはずですし、残業代をあてにしている職員もいるかもしれません。
また、残業を減らすために打ち合わせを行ったり、別の手順を試すことでさらなる残業が必要になるため職員の抵抗があるかもしれません。
内情を知らずにただ残業を減らせと言うだけでは納得しないでしょう。
誰がどのような時間どんな仕事を行っているのかを正確に把握する必要があります。
いずれにしろ残業を減らすためには、上に立つものが強い意志を持って先導し、しっかりと業務について理解した上で関係職員にきっちりと説明をしてから行う必要があります。
残業代のコスト(減らすメリット)
残業の削減方法を考える前に、なぜ残業を減らす必要があるか数字を交えて考えてみましょう。
例えば後片付けの洗濯に時間がかかるため、毎日30分の残業が発生していたとします。
この職員の時給が1,000円の場合、残業代が毎日500円発生しており、ひと月だと15,000円、1年で18万円となります。これが何年も続くと考えれば百万円を超えるコストが発生しているとも考えられます。
この残業を減らすことができれば年間18万円のコストを削減できることとなり、それを少しでも従業員に還元できれば従業員もやる気にさせることがでいるかもしれません。
また、逆に考えれば、この残業をなくすためなら年間18万円を支払っても十分の価値があるということになります。
この時私は10万円する乾燥機を購入することで残業を減らすことが出来たのですが、購入を後押ししたのが上記の残業代を意識したことでした。
このようにコストをきっちりと計算することで残業を減らすための施策の選択の幅が広がります。
それでは次回の記事では具体的な残業の減らし方について見ていきたいと思います。
【管理・営業業務の記事はこちら】
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