介護保険とデイサービス

【デイサービスとの違い】デイケアと小規模多機能型居宅介護

投稿日:2017年9月20日 更新日:

デイサービスと認知症対応型デイサービスと小規模多機能型居宅介護

介護保険サービス事業者は運営したい業態ごとに都道府県や市区町村より指定を受けなければなりません。デイサービスを開業したい場合、デイサービスの指定基準を満たした上で指定申請書を提出し、認可を得ることで営業が可能になります。

介護保険サービスの種類についてはこちら

制度が充実していく中で似たようなサービスを提供するような介護サービスが出てくるようになってきました。
今回はデイサービスと提供するサービス内容の違いがわからないと言う話をよくきく、デイケア(通所リハビリテーション)と小規模多機能型居宅介護について違いをピックアップしながら説明していきたいと思います。

認知症対応型デイサービスについて

サービス内容について

認知症対応型デイサービスは地域密着型サービスの一種です。通常のデイサービスでは手厚く介護できない認知症を患ったご利用者様に対応したデイサービスということになります。定員は多くても12人以下で従業員の配置も通常のデイサービスよりも厚めになっています。
施設で行われるレクリエーションや脳トレなどのプログラムは認知症用に作られているので認知症のリハビリの効果も期待できます。

施設数に関して

全国に認知症対応型デイサービスは4,200件ほどです。近年施設数は増えておらず、認知症の方も通常のデイサービスに通われていることが多いです。

利用料について

サービスの時間に関してはデイサービスと同様に3~5時間、5~7時間、7~9時間に分かれています。
金額はデイサービスの1,25倍~1,35倍程度です。

デイケアについて

サービス内容について

デイサービスもデイケアも施設に通ってサービスを受ける点では変わりありませんし施設からの送迎車が送り迎えを行うことも同じです。食事やレクリエーションなんかも同様に受けることが出来ます。

唯一の違いが、受けられるADL改善のためのサービスの内容が違うところだけです。デイサービスが行うのが機能訓練であるのに対してデイケアはリハビリを施術することが可能になります。機能訓練とリハビリの違いですが、リハビリは病院の先生からの指示を元に理学療法士や作業療法士、言語聴覚士などの専門家が行わなければなりません。
一方機能訓練は、医師の指示は必要なく理学療法士や作業療法士、言語聴覚士、あん摩マッサージ師、柔道整復師などが作成したメニューを介護職員が施術してもいいことになります。

退院後しばらくはデイケアでリハビリを受けて、ADLが安定してきたらデイサービスに移って機能訓練を受ける流れも一般的です。

施設数に関して

デイサービスが41,00程度あるのに対して、デイケアは7,200程度しかありません。需要に対して圧倒的に施設数が追いついておらず、デイケアを利用したくても近くに施設が不足しているためデイサービスがリハビリ希望の需要を満たしている状況です。
これは人員基準として常勤医師が必要になることや設備投資に多額の費用がかかることが理由となっているからです。

利用料について

デイケアのサービスは1~2時間、2~3時間、3~4時間、4~6時間、6~8時間というように分かれています。定員に関しては小規模施設はなく、月間750名利用の通常規模、750名~900名の大規模Ⅰ、900名以上の大規模ⅡのⅢつに分かれています。
通常規模のデイサービス3~5時間と通常規模のデイケア3~4時間の利用料を比べると16%程度、デイケアの方が高額になります。

小規模多機能について

サービス内容の違い

小規模多機能は地域密着型のサービスとして始まりました。ご利用屋者様の介護に関わる全てを担える存在を目的として誕生しています。
小規模多機能型居宅介護は施設への通いと宿泊、施設からの訪問の3つのサービスを1つのサービス事業所から受けられるサービスです。この内通いのサービスはデイサービスの需要とほぼ一致しています。

デイサービスとの違いは、小規模多機能型居宅介護の通いサービスにも利用定員があり、利用できない日があります。また、他の介護保険サービスを受けることができなくなります。

施設数

小規模多機能型居宅介護は全国に4,600程度しかなく需要に追いついていません。
小規模多機能型居宅介護の事業者のうち40%以上が赤字と言われており、参入してくる事業者が少ないことや小規模多機能型居宅介護はサービス付き高齢者向け住宅と併設するパターンが多いため、サービス付き高齢者向け住宅の入居者のみが利用可能としているところが多いので、利用したくても近くに事業所がないことや事業所があっても定員いっぱいで利用できないことが多いです。

利用料に関して

利用料は月額包括性になっており、介護度ごとに決まっています。月額包括性とは1ヶ月どんなに利用してもしなくても利用料が決まっている料金のパターンです。
介護度によって大分値段が違いますが、介護度によって受けられるサービスに制限を設定している施設が多いので利用する際は事前に調査しておきましょう。

介護度 利用単位 利用料(1割負担)
要支援1 3,403単位 3,403円
要支援2 6,877単位 6,877円
要介護1 10,320単位 10,320円
要介護2 15,167単位 15,167円
要介護3 22,062単位 22,062円
要介護4 24,350単位 24,350円
要介護5 26,849単位 26,849円

 

 

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